歴史をまとい奏でる 黒川能の里へようこそ
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かおるつるおか [国指定重要無形文化財 黒川能] 神が慶ぶように舞う

ここには、伝承している黒川能が奉仕される春日神社やその歴史を伝える王祇会館があります。

黒川能は「神事」つまり神とつながるための舞です。舞手は「神が慶ぶように舞え」とならいます。そしてその日、神が降りてきて、神と共に楽しむ……そのために各座で集まって稽古をし、語らい500余年。能の原点とも言われ古体を残す「神事能」として伝え続けてきました。

神事と芸能と暮らしが一体となった村、それが黒川であり、黒川能の里です。

ゆっくりとご堪能ください。

音声で
ご案内

黒川能とは!?

歴史をまとい奏でる、伝統芸能

黒川能

黒川能は、山形県鶴岡市黒川にある春日神社の「神事能」として、氏子たちによって継承されています。この能楽は、観阿弥・世阿弥が大成した後の猿楽能の流れをくみ、現在の五流(観世・宝生・金春・金剛・喜多)と同系ではありますが、いずれの流儀にも属さずに独自の伝承を続け、演式、演目などに古式を残していると言われています。

黒川能の起源

春日神社の氏子

それぞれの座は能太夫でもある座長を中心に、能役者は舞方・囃子方・狂言方を含め子どもから大人、長老が一緒に取り組んでいます。

今も四季の生活に
「祭り」と「能楽」が溶け込み
人々に守り伝えられる
黒川能

500年以上にわたり、黒川の人々の信仰心と能楽への愛着によって、幾多の困難をも乗り越えながら今日まで守り伝えられ、昭和51年5月4日には、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

  • 能面250点
  • 能装束500点
  • 演目/能540番
  • 演目/狂言50番

  • 「翁面 白式尉」
    (春日神社所有)
    黒川能面装束図譜より

  • 「女面 孫次郎」
    (下座所有)
    黒川能面装束図譜より

  • 「翁面 黒式尉」
    (春日神社所有)
    黒川能面装束図譜より

各祭礼において奉仕、奉納上演の他、黒川能保存会を通し依頼を受けて、全国各地や海外でも公演を行っています。

黒川能の里散策MAP

散策マップ 北は羽黒山、南は朝日地域に接し、昔は湯殿山を超え内陸に通じる六十里越街道が通っていた地区です。

酒井家と黒川能

家紋

黒川能発展の
きっかけとなった上覧能

元和8年(1622)に庄内に入部した酒井家3代酒井忠勝は鶴岡城や鶴岡の町の整備・新田開発に力を入れ、春日神社に最上氏と同様の社領を安堵し、1600年代後期には庄内を安定させています。

また、江戸幕府によって能が式楽とされたことは黒川能にとって追い風になったと思われます。

酒井家6代酒井忠真のお国入りに際し、元禄3年(1690)に黒川能が初めて上覧されます。

当時の黒川は生活に困窮し、能についても衰退状態にありました。上覧能に際し、酒井家は諸道具や衣類の調達に支援し、上覧能実現は黒川能の評判を高めるきっかけにもなりました。以降上覧能は11回演じられます。酒井家の庇護は黒川能が発展する原動力となりました。

酒井家6代酒井忠真より拝領の能装束

(春日神社所蔵『上覧能諸事控』より)

能装束

狩衣(花色三巴に的車模様金入)かりぎぬ(はないろみつどもえにまとぐるまもようきんいり)

県指定文化財 工芸品

指定年月日/昭和28(1953)年12月17日

黒川では、ワキ役を行う役者が地謡方として認められる際に演じる時に着用しています。

荘内神社で黒川能の奉納が行われていたのは、酒井家への御恩に感謝するためのものです。

photo/公益財団法人黒川能保存会

春日神社由緒

創建1200余年の
パワースポット

●平安時代
807年(大同2年)・・・創建
当時は「新山明神」と称していたと伝えられている。
●鎌倉~室町時代
庄内地方を支配した武藤氏の信仰が篤く、社殿の造営、土地や祭具などを寄進した事が古い記録や遺物が残っている。
●戦国時代
1590年(天正18年)/武藤氏を配下にした上杉景勝が、新山明神を修理し本殿・拝殿を再興。
1602年(慶長7年)/最上義光が庄内地方を統治。社領地を定めて黒印状を発行するなど、歴代の領主からも庇護を受ける。
●江戸時代
1622年(元和8年)/酒井家が庄内藩主となり、社領を認め社殿の造営を行い、当社の神事能を藩の式楽として庇護。城中でも能が催された。
1727年(享保12年)/「黒川四所大明神」と神名を変更。
1739年(元文4年)/拝殿が造営。(現在の社殿)
●明治時代
社名を「春日神社」に変更

[御祭神]

  • ・健御雷命(たけみかずちのみこと)
  • ・伊波比主命(いわいぬしのみこと)
  • ・天津児屋根命(あまつこやねのみこと)
  • ・比売命(ひめのみこと)

[春日神社の例祭・祭事]

1月1日
「歳旦祭」
2月1日
「元朝祭(旧例祭)」
《神事能奉仕》
2月2日
「大祭(旧例祭)」
《神事能奉仕》

王祇祭

3月31日
「春季皇霊祭」
3月23日
「祈年祭」《神事能奉仕》
5月3日
「例大祭」《神事能奉仕
8月20日
「風 祭」
10月22日
「昇格記念祭」
11月23日
「新嘗祭」《神事能奉仕》
12月15日
「霜月殿祭」
(摂社 六所神社において斎行)
12月30日
「大 祓」

二十年毎の神事 「更衣祭(式年祭)」

他、ご依頼により各種ご祈祷をお受けしております。

春日神社の例祭の中で最も重要な神事
王祇祭

神社の神霊が宿る王祇様を上座と下座の民家(当屋)にお迎えし、様々な行事、神事が進行する中、夜を徹して黒川能が演じられます。

元来は旧暦の正月から行われる迎春のお祭りでした。(現在は、2月1日から2日まで)

王祇祭という呼称の由来は諸説ありますが、「王祇」とはその土地の神を意味し、紙垂を巻いた三本の白木の柱を紐で連ねた御神霊の依代を「王祇様」と呼ばれていた事から称されるようになったと云われています。

黒川のお祭り料理は
笑いがたえない豆腐焼き♪

このお祭りは別名「豆腐祭り」とも言われ、1月中旬頃、上座・下座の当屋では親戚や内場と呼ばれる地域の人が集まって串に刺した数千本の豆腐が焼き上げられ、それを冷やして凍み豆腐にします。

この豆腐は神への捧げものであると同時に、祭りの当日、座中の人々や当屋へ奉納に訪れた客に振舞われます。

 

春日神社境内散策ご案内

境内マップ
  • 鳥居
  • 参道

武藤・最上・酒井家の祈願所
「寺尾山法光院」
庄内三十三観音霊場第7番札所

  • 天覧記念碑
  • みこ塚
  • 末社 皇大神社・天満宮
  • 護国神社

黒川能の里 王祇会館

貴重な資料や魅力ある映像が
見学可能です。

黒川能の里「王祇会館」は「黒川能」を紹介する展示機能と、地域住民の交流や生涯学習の機能を併せ持つ施設です。

王祇祭の稚児舞「大地踏」が実物大の人形で再現され、視聴覚室では祭や舞の資料映像を大型スクリーンで見ることができます。また、展示ホールには、実際に舞台で使用されていた貴重な装束や能面なども展示しています。
(年4回展示替えがあります)

館内案内図

館内案内図

exhibition hall
展示ホールのご案内

国指定重要文化財 室町時代/能装束

黒川能の歴史を伝える文化財

○国指定重要文化財
・紅地蜀江文黄緞狩衣(上座)
・白地草花海賦文辻が花染め肩裾小袖(上座)
・藍紅紋紗地太極図印金狩衣(下座)

○山形県指定文化財
・狩衣 ・厚板唐織 ・唐織
・縫箔 ・長絹 ・厚板 等21点

館内を観光ガイドがご案内致します。(予約制)
予約制ですが、スタッフにお声掛けください。

館内にある文化勲章受章者の森田茂画伯より寄贈された80号の油絵「知盛」も必見です!

shop
館内特産品販売のご案内

黒川能に関する書籍やはがき、民芸品、特産品を販売しています。

演能ご案内

黒川の祭りと能楽

春日神社例祭奉仕
  • 2月1~2日
    旧例祭(王祇祭)
    当屋(座中民家)及び
    春日神社能舞台
  • 3月23日
    祈念祭
    春日神社能舞台
  • 5月3日
    例大祭
    春日神社能舞台
  • 3月23日
    新嘗祭
    春日神社能舞台
奉納
  • 7月15日
    羽黒山花祭
    出羽三山神社境内
    (羽黒山山頂)
イベント
  • 8月第一土曜日
    水焰の能
    櫛引総合運動公園
    野外ステージ
  • 10月中旬土曜日
    黒川・蠟燭能
    春日神社能舞台、他